と畜後の牛肉の変化と飼養管理が及ぼす影響について

枝肉見方・品質改善

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(補足)

  • PSEは肉が冷却される前に先行してpHが急速(と畜後1時間で約5.5)低下すること起こりますが、異臭はpHの低下速度に関係なく(急速ないし通常速度の低下、と畜後24時間後pH約5.5)、冷却遅延において発生します。

②冷蔵庫の温度管理の観点からは、異臭防止には、と畜後18時間でモモの中心温度を15℃以下まで下げることが推奨されています。

ウ.一方、クロストリジウムが血液・リンパ液によって腸から枝肉へ侵入することは「ストレス」によって加速されます。

たとえば、①出荷前の血中ビタミンAの長期低位(欠乏)、②感染性疾患・打撲等による炎症による発熱、③出荷前の長時間絶食、④輸送搬入の疲労などです。

まだ、完全には解明されていませんが、現時点での知見です。

仮に、対策を考えるとすれば

①過剰な皮下脂肪付着の抑制:肥育前期の飼い直し徹底による無駄脂(特に皮下脂肪)の削減

②出荷前ストレス緩和

  ・ビタミンA補給(瑕疵対策と同様)

・強肝剤(ウルソなど)補給による低下した肝機能の改善

  ・生菌剤投与(最低出荷前1ヶ月間、ビオスリ―など)による腸内環境の改善

・家畜への刺激の緩和(群内闘争を減らし、食べている時以外は寝させる)

・輸送作業の点検(丁寧に積込み・積下ろしする。丁寧に発進・ブレーキングする、など。)

参考文献

泉本勝利:食肉の色調現象の特徴とそのバックグランド(1997)

神田宏、入江正和:食肉の科学43、№1、19-32(2002)

安井勉:日本畜産学会北海道支部会報、第28巻、第2号(1986)

内藤元男ら:畜産大辞典、982-987(1989)

小川美希ら(2003)脂肪肝牛における血清中のビタミンA濃度と肝臓星細胞の関連性、日獣会誌、57、639-343

松田敬一(2010)黒毛和種肥育牛に対するウルソデオキシコール酸の長期間低用量投与が血中成分と枝肉成績に及ぼす影響、産業動物臨床医誌1(4)、187-188

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