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はじめに
優秀な成績を出している達人たちは、コツコツと基本的なことをこなしていることがチャンピオンインタビューによってわかってきました。飼養環境や、素牛などが異なる中で、すべてがマネして必ず効果的だとは思いませんが、何らかヒントになると思い、その特徴をまとめてみました。

1.素牛導入の実態
(1)月齢のレンジ(下限〜上限、以下同)は7〜13ヶ月齢でした。体重のレンジは210〜380㎏でした。
(2)月齢で最頻値(最も多かったケース、以下同)のは10ヶ月齢で54%でした。次いで9ヶ月齢で34%でした。
(3)10ヶ月齢の体重/日齢のレンジは、0.8〜1.1で最頻値は1.0〜1.1でした。
(4)9ヶ月齢の体重/日齢のレンジは1.0〜1.4で最頻値は1.1でした。
(コメント)
(1)試験報告等にあるように、体重/日齢約1.0は、推奨値のひとつの条件です。しかし、同時に後述するように高BMS等の遺伝的特性に加え、骨格の大きさや腹づくりの状態が揃って、良い素牛といえるでしょう。
(2)最頻値1.0〜1.1を基準とした場合、小さ目の素牛を導入する期待感は以下のとおりと考えられます。
ア.農家が粗飼料多給による腹づくりをすることにより、後半の増体・肉質改善狙いたい。それには、無駄脂の少ない小さ目の素牛、若い素牛が適している(注)と思われています。
(注)山崎らは、第Ⅰ+Ⅱ胃の発育最盛期を8.0〜12.6ヶ月齢と報告しています。
イ.無駄脂の付着を抑えて、歩留まりの良い枝肉に仕上げたい。
ウ.本来は、標準的な素牛を買うつもりが、予算の都合で小さ目の素牛しか買えなかった。
エ.素牛代を抑えるために、敢えて安い小さ目の素牛を買った。
(3)同様に大きめの素牛を導入する期待感は以下のとおりと考えられます。
ア.血統が良くても小さ目の素牛は、発育が順調でなかったのではという不安感、大きめの素牛は順調に発育してきたという安心感を得られる。
イ.大きめの素牛は、すでに枝肉重量の増量分が織り込まれているので、お得感がある。
ウ.大きめの素牛は、必ずしも無駄脂を背負っているものを買うつもりでなく、枝重を大きくするための骨格が大きいものを狙った結果である。



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