延べ1100頭の共励会・研究会のチャンピオン達に聞きました

共励会・種雄牛

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7.その他栄養管理方法

 肉質改善を目的とした、栄養管理方法について実施している事項です。

(1)脂質改善の単味飼料給与

  ア.脂質改善に米ぬか3.5%配合

      イ.餅米粉を導入から半年間給与(脂質改善)

      ウ.脂質改善できなこを給与

             エ.脂質改善で発酵白米を給与

(コメント)

 これらは、脂肪酸のうち不飽和脂肪酸を増やそうという狙いのものです。ただし、多量に与えると第Ⅰ・Ⅱ胃中の粗脂肪含量が上がり過ぎたり、デンプン率が上がり過ぎて消化不良を起こすこともあります。また、牛脂中の不飽和脂肪酸が一定の割合以上に高まると、締まりのない枝肉になることもあります。いずれも適切な用法を守ることが肝要です。

(2)健康維持、体調回復のサプリメント給与

.健康維持にパンカル

.健康維持にATP中盤以降毎日

.初夏と秋口にバイパスコリン(脂肪肝対策)

.活力回復にドン八ヶ岳×20ヶ月齢

.ビタミンB群(くみあい「起き上がりこぼし」21ヶ月齢以降、2週間毎)

(コメント)

肥育中盤以降は、脂肪交雑をいれていくいために血中ビタミンAを低減させたり、デンプン質を多給したりすることで肝臓を中心とした臓器に負担がかかり、エネルギー代謝が低下することもあります。そのため、脂質・糖質等のエネルギーの代謝を上げることが狙いとなります。

(3)脂肪交雑改善

バイパスビタミンC25ヶ月齢から出荷まで投与

(コメント)

現在のところ効果および経済性を勘案して、血中ビタミンAコントロールの補強的な使い方が多いようです。

 (4)タンパク質、エネルギー補給

  ア.大豆かす:前期〜通期給与

  イ.くみあい「横綱づくり」(タンパク質サプリメント導入後半年。)

.仕上げにソイパス200+圧扁大麦100

エ.中盤以降毎日ルミファット(バイパス油脂)

(コメント)

タンパク質(①、②)補給は前期筋肉づくり、特にロース芯、カブリ、バラのサイズアップに有効とされています。特に、小ぶりの素牛や肩薄の素牛を肥育する場合や、ロース芯の周囲の筋間脂・カミ脂の付着を抑えたい場合に有効とされています。エネルギー(③、④)補給は、先述のとおり肥育後半のエネルギー補給が狙いでしょう。

(5)稲ワラ給与

.事故を減らすために、飼槽の稲ワラを切らさない

.稲ワラは15㎝長に切って与える

.良い稲ワラを作って食べさせる

(コメント)

稲ワラに対しては栄養価より、反芻を促進し、第Ⅰ・Ⅱ胃の恒常性を維持する機能が求められます。①〜③は極論を言うならば、「牛飼いの基本」とも言えます。このことにより、肥育後半の肥育病(肝炎、脂肪壊死症等を起因とする代謝障害)の発生を抑制に貢献しているとされています。

(6)給餌方法

.朝に残餌の掃き寄せをやる

.良く食べさせて、よく寝かせる

.過肥にしない(腹八・九分目)

.たくさんエサを食べさせて枝肉重量を大きくする

.出荷1ヶ月前に配合飼料の量を1㎏落とす(事故防止)

(コメント)

いずれも農家でよく聞くことです。③、⑤と④は矛盾するようですが、体型(小型と大型)等の差異や、肥育期間の差異等があるでしょう。言うまでもなく、大型で肥育期間が長くなるほど、事故は起きやすいものです。

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