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(3)その後、初期は筋肉組織の外に血漿が漏出して水腫(ズル)になるとされています。血漿成分のうち繊維素フィブリンによりゲル状を呈し、さらに、体組織修復で長期化すると結合組織(コラーゲン)を含んだ脂肪となるため物性として固くなり筋炎(シコリ)になるとされています。これは、ヒトが擦過傷後、血液が出て、褐色半透明な粘液(アルブミン、グロブリン、フィブリン)がでて、かさぶたができて止血され固まっていく様子と似ています。
(4)また、ビタミンAやたん白質を補給しても予防・治療(軽症)がうまくいかなくなる場合は以下のとおり主な原因が想定されますので留意が必要です。
ア.肝機能(伊東細胞が炎症・壊死)が低下している。
イ.粗飼料摂取量が少なくルーメンアシドーシス傾向であり、肝臓に解毒の負担が掛っている。
ウ.その他:以下の(5)参照
(5)なお、ビタミンA欠乏以外にも、数は多くはないのですが、血液中のビタミンAが不足していないにも関わらず、シコリが発生し、原因として飼養管理上の物理的刺激・損傷(注射、馬栓棒等の物理的刺激等)の可能性について示唆している報告もあります2、3)。
シミ
(1)と畜前に打額気絶させることにより興奮して血圧が上昇します。何かの原因でと畜から放血までの時間が遅延すると牛自体の血圧亢進や血管の脆弱性のより、筋肉中の毛細血管が破裂することがあります。いわゆる瑕疵の「シミ」であり、その発生部位は消化器や骨格筋など多岐にわたって報告されています。簡単に言うならば、屠場要因と飼養管理・家畜要因のミックスです。それぞれの要因の割合は判然としません。

ズル(ロース) シコリ(僧帽筋)

シミ(ロース芯)



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