Views: 1952
2.症状の判定
前項の2.原因(4)ウその他は、機序詳細が不明な部分が多いため、これを除く部分について述べます。前述のとおりシミについての生体での症状は判然としていません。
- まず、①ビタミンA欠乏、②ルーメンアシドーシスを早めに発見することが肝要です。
- ビタミンA欠乏
- 牛は個体差があるので、○○IU・/dl以下だと特定の症状がでるという画一的な見分け方は難しいと考えます。生産者に聞いても「顕著な症状が出なかったのに、シコリあるいはズルが出た」という声が多いようです。
- 一般的に指標になるのは、松田の方法4)があるので紹介します。
- 原理:瞳孔は暗いところでは開き、明るいところでは閉じてきます。ところが、血中ビタミンAが低位になる程、瞳孔の収縮速度が緩慢になります。
- 指標:去勢と牝では、低ビタミンA耐性は前者の方が弱くなっています。従って、黒毛和牛去勢は30IU/㎗、黒毛和種牝は15IU/㎗を下限値の目安としましょう。
- 方法:すでに述べたとおり、明るいところではすでに瞳孔が収縮していることがあるので、暗くなる夕方に瞳孔収縮を調査しましょう。片目にLEDライトの光線を当てて、瞳孔が収縮し終わるまでの時間をかかりましょう。時計を見ながらでは、牛から光線が外れてしまうこともあるので、事前に時計の秒針を見ながら、1秒、2秒・・・・と口ずさみながら秒感覚を練習しておきましょう。
下限値に至る時間の指標は、去勢8秒、牝10秒です。
瞳孔収縮は、下図のとおり縦方向にのみ進みますが、完全には収縮しません。

| 左:照射前右:照射後 |
※コツ:1頭1頭最後まで秒数を数えていては、作業効率が悪くなります。牛舎を歩きながら、早く収縮する牛と遅く収縮する牛を瞬間的に仕分け、遅い牛について念入りに確認するようにすると効率的です。



コメント