枝肉の瑕疵のうちズル、シコリおよびシミについて

枝肉見方・品質改善

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(補足)

25・27・29ヶ月齢は、筋肉内脂肪細胞の分化が終了しているので、ズル・シコリ予防、配合飼料高位安定のためにも50万~100万IU投与しましょう。脂肪交雑やBCSへの影響は殆どありません。むしろ、光沢テリを改善します。

(2)たん白質補給

たん白質補給は、特に大豆粕でなくても、配合飼料を高位安定的に給与するようにしてください。なぜなら、目的が筋肉造成ではなく血管壁強度保持、リポタンパク産生促進、浸透圧恒常性維持のためのアルブミン産生促進にあるため、栄養不良を回避することに意義があります。通常の、配合飼料の給与量を500g/日程度、大豆かす等のたん白質飼料と置き換えてください。

(3)ルーメンアシドーシス対応

見つけたら、①飼料給与時は、配合飼料より稲ワラを先に給与します、②稲わらの量は最低1.5kg/日(多い場合3kg/日)とし切らさないように(翌朝の残餌が極端に多くならないように留意)、③ビオスリ―などの生菌剤を投与することで対応してください。食欲や糞便の性状によって、加減してください。牛は、個体差があるので、個体によって、粗飼料の適正量が異なるので、牛房単位で尻の汚れ等を観察しながら調整しましょう。

(4)シミ

  前述したように、屠場要因と生産(飼養・家畜)要因があり、その影響割合が判然していませんが、それぞれで対応する必要があります。

  • 屠場

放血作業をムラのない迅速化することにつきます。

  • 家畜生産・飼養管理

牛に極度のストレスを与えず、極度のビタミンA不足による血管壁を脆弱化させないことであるとされていますが、完全には解明されていません。たとえば、以下のようなことが考えられます。

  • ズル・シコリ要因と同様に、極端なビタミンA欠乏は毛細血管壁の脆弱化を招くので、出荷前2〜3ヶ月にビタミンA補給を適宜実施します。特に、暑熱環境時ならびに肝臓ストレスがかかりそうなステージでは欠乏に留意します。
  • 極端な密飼いを避けます。
  • 出荷作業における車輛への積込・荷卸しおよび輸送中の急加速・急停止に留意します。

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