Views: 1030

4.枝重大型化のための飼い直し技術
飼い直しは、一般的に繁殖農家で育成された子牛をスムーズに筋肉のサイズアップや脂肪交雑をいれていく肥育に向けての助走期間とも言えます。
通常の肥育での飼い直しの主な目的は、以下のとおりと考えられています。
(1)肥育期後半に向け漸増する栄養(カロリー)要求量を摂取できる大きな容量の胃袋(第1・2胃)を発達させる。
(2)子牛育成期に引き続き、筋肉を発達させる。
(3)歩留り低下につながる筋間脂肪や皮下脂肪の過付着を抑制する。
(4)脂肪壊死につながる腸間膜脂肪や腎周囲脂肪の過付着を抑制する。
一方、枝重大型化を目指した飼い直しにあたって、子牛は性別、日齢、体重、体型、血統など形質が千差万別です。そのため、可能な範囲で子牛の状況によって飼い直し方法をアレンジしていくことが必要となります。
たとえば、体重/日齢が大きく、脂肪を背負っているような子牛(俗に言う「オマクラ」の目立つ牛)では、日本飼養標準に準拠して、体重なりのカロリーを与えると、皮下脂肪や筋間脂肪の過付着した枝肉になったり、肥育後半の長期ビタミンA欠乏症の条件が重なると脂肪壊死症発生の危険性が出てくることが考えられます。
5.飼い馴らしの基本パターン
肥育の始めの部分で、①配合飼料給与量を抑え粗飼料を多給すること、②体型に応じたん白質を補給すること等がポイントとなります。
(1) 肥育後半もしっかりたべられる胃袋筋肉強化、容積の拡張のために
粗飼料を多め(最低3.5kg/日、理想的には5~6kg/日)にし、配合飼料は粗飼料を食いこめる量まで落とします。



コメント