枝肉重量の大型化について(高増体血統をうまく飼うために)

共励会・種雄牛

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6.飼い直しのバリエーション

 (1)日齢の割には、体重が大きい(ズングリムックリタイプ)を導入した場合

 皮下脂肪や筋間脂肪が過剰付着し、第一胃の容積が小さい可能性があります。

  ①通常の飼い直し時より配合飼料の給与量を落としましょう。

  ②粗飼料・たん白質飼料を多めに給与しましょう。配合飼料を落とした際に、穀類などのカロリー

   源だけでなくたん白質量も落ちるので、単純な配合飼料の削減では、肩が薄く、ロース芯が細い

   枝肉になることもあります。

  ③粗飼料を食い込む習慣がない牛が多いので、粗飼料から先に食べさせるクセをつけさせるなど手

   間暇をかけて飼料給与しましょう。(前述の粗飼料多給のコツ参照)

 (2)体高がある割には、体重が少なく肩が薄い素牛を導入した場合

  育成期での下痢・肺炎などで発育の遅れが著しかったこと等が想定されます。

  ①飼い直しの期間を1~2ヶ月余分にとりましょう。

  ②出荷時期も通常より1~2ヶ月遅めにしましょう。

  ③充分なたん白質を補給しましょう。

 (3)体高・体重が小さめの場合

  前項(2)の状態がさらに発育遅延の程度が進んだ素牛のケースです。

   ①粗飼料の量を優先させながら,体重に見合った配合飼料を給与してください(必要に応じ育成

    体系準拠)。

   ②肩が薄い場合:上記事項に加え、大豆かす等のたん白質補給(300~500g/日、18ヶ月齢ぐら

   いまで)をしてください。たん白質消化能力は個体差があるので、便が柔らかい時は減らしてく

    ださい。

   たん白質代謝能力は、第一胃の微生物活性と肝臓のたん白質新生能力がカギを握っています。そ

   のため、粗飼料を配合飼料より先に食べさせて胃内pH酸性に傾かないように、肝機能を回復す

   るために強肝剤(例:ウルソ5%を30g×3日間)投与を実施してください。

   いずれも、出荷時期は通常より2~3ヶ月遅めにしましょう。

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