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自給飼料としての特徴を説明します。
1.サイレージとは
(1)牧草・飼料作物は、刈り取ってから長期保存するために、乾燥させるか密閉貯蔵する。そうしないと、土壌・空気中の雑菌で腐敗し、飼料価値が低下します。
(2)前者は「乾草(干し草)」であり後者は「サイレージ」と呼ばれています。
(3)サイレージが長期保存可能なのは、密閉保存することにより飼料作物中の糖分が空気中浮遊・牧草表面付着の乳酸菌が嫌気発酵(空気が少ない状況で発酵)し、その結果生成された乳酸で飼料作物が酸性化され、雑菌の繁殖が抑えられるからです。これは、乳酸発酵と呼ばれ、ヒトでいえばヨーグルトや漬物などに活用されているナチュラルな加工方法です。
2.稲ホールクロップサイレージの意義
(1)国産自給飼料であるので、間接的に自給率の向上、田畑の荒廃抑制に貢献します。
(2)ヒトも食する米と同様の肥培管理した作物を家畜用の漬物としたもので、安心・安全のイメージが強いです。
(3)米の脂質には、最近注目されている「おいしさ」を付与するオレイン酸が多く含まれています。そのことから、飼料用米は、牛以外の鶏・豚でも飼料添加され活用されています。
(4)オレイン酸は、通常の食物(トウモロコシ、オリーブの実、ブドウの種子、ピーナッツなど)にも含まれています。オレイン酸を含む植物油は健康志向の油としてサラダのドレッシングやパスタのソースなど食用にも広く使われています。
(5)オレイン酸はその他にも、ヒトの高血圧、動脈硬化、心疾患などの生活習慣病に効果的であることが広く知られています。



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