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(3) 粗飼料(稲わら)の物理的刺激の減少による肝膿瘍
前述の粗飼料給与方法を順守することに加え、絨毛発育のためにもコシのある稲ワラを増量して充分食べさせましょう。 「コシのある」とは、粉の発生率が少なく、嚙みごたえがあることを意味します。コシが不充分と思われる場合は、切断長を長くし、配合飼料の摂取量が低下しない程度に量を多くしてみましょう。
(4)肝蛭
ア.肝蛭症は、バイオマーカーの血清診断や糞便の虫卵検査で診断できますので、地元の家畜衛生保健所や家畜診療所等に相談しましょう。
イ. 稲ワラは刈取り直後のものでなく、4~5ヶ月乾燥させたものを給与しましょう(サイレージ化も効果あり)。
ウ.肝蛭の発生が多い地域では、獣医師に相談して、駆虫薬(ブロムフェノフォス系、アセジスト細粒、使用禁止期間21日等)を投与しましょう。
注意
動物薬品は使用方法を適正に使用するため、獣医師によく相談しましょう
代表的な動薬の成分と効能(効能書による)、食いどまり対応の資材・手法を紹介します。
(1)動薬
ア.ウルソ:ウルソデオキシコール酸[胆汁分泌促進、肝細胞保護作用(肝細胞の障害軽減、胆汁分泌促進(利胆)作用]
イ.レバチオニン:dl-メチオニン(抗脂肪肝作用)、ビタミンB群(解毒促進作用)
ウ.パンカル:ビタミンB5(解毒促進作用)
エ.ミル肝:dl-メチオニン(抗脂肪肝作用)、ビタミンB群(解毒促進作用)
オ.バイパスコリンやバイパスメチオニン(抗脂肪肝作用)
カ.副腎皮質ホルモン:肝実細胞等の線維化の修復
(2)生菌剤
ア.効能:胃腸の微生物の調子を整えます。下痢にも改善が期待されています。
イ.量:①ビオスリー(東亜薬品工業)20~50g/頭・日。
②HIビタコーゲン(セイワ)50~100g/頭・日。
③ボバクチン(ミヤリサン㈱)10g/頭・日。
ウ.時期:症状が発生した都度。微生物叢の安定化には最低1週間は投与して下さい。
(3)重曹・酸化マグネシウム
ア.効能:酸性に傾いた胃液を中和することにより,繊維分解菌などの活力を高めることが期待されています。
イ.量:①ゼンラク重曹(全酪) 100~150g/頭・日。最低1週間。
②デイリー・マグ(全酪) 30~40g/頭・日。 最低1週間。
※併用することで相乗効果が期待されています。
(4)発酵飼料(ビール粕TMRなど)
ア.効能:含有する有機酸(酢酸・乳酸等)が食欲増進,微生物の活力を高めることが期待されています。
イ.量:極めて嗜好性が良いので,ヤミツキになって配合飼料を食べなくならない程度500g/頭・日をしばらく与えます。



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