肥育牛の肝臓廃棄について

枝肉見方・品質改善

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(5)多孔物質

ア.効能:①微生物が孔の中に入って繁殖しやすくなることが期待されています。

②第一胃に過剰にあると内臓に負担をかけるアンモニア等を吸着して,微生物の活性が高まることが期待されています。

③物理的に牛の嗜好性が優れています。

イ.量:①ソフトシリカ(ソフトシリカ㈱)30~50g/頭・日,長期。

    ②ミネキング(特殊資源鉱業㈱)30~50g/頭・日,長期。

(6)ビタミンBサプリメント(おきあがりこぼし、㈱科学飼料研究所)

  ア.効能:ビタミンB不足による症状(起立不能症,大脳皮質壊死症,夏バテ)の改善が期待されています。

  イ.量:10~50g/頭・日,1週間。

(7)チモシー

ア.効能:ルーメンアシドーシスと軽度のビタミンA欠乏症を同時に改善することが期待されます。

イ.量:500g/頭・日,1週間。(ビタミンA換算で2,500~5,000IU/日)

(8)長ワラ

  ア.効能:反芻を促進させることにより,第一胃内微生物の活性を高まることが期待されます。

  イ.量:現在の量よりプラス0.5~1.0kg/頭・日。給与期間は牛の飼料状況を見ながら1~2週間とします。

(9)半日濃厚飼料切

ア.効能:ルーメン中に多量に産生されるとルーメンアシドーシスになり易いプロピオン酸の胃壁からの吸収・希釈させ、酸性に弱い繊維分解菌の活性化さることが期待されます。

イ.方法:肥育中後期(およそ生後18・19ヶ月齢以降)に1~2週間に1日は、朝は濃厚飼料と粗飼料を各1/2分給与、夕方は濃厚飼料を無給与とし、粗飼料は、昼以降は通常より多めの給与(昼の追加含む)とします。

参考文献

独立行政法人 農業・食品産業技術総合研究機構(2009)日本飼養標準 肉用牛 2008年版、134 

八巻尚(2011)食肉衛生検査成績が畜産関係者に語りかけるもの、食肉衛生検査センターだより、101号

大木与志雄ら(1995)獣医生化学、文永堂出版

J.M.Payne(1991)牛の栄養障害と代謝病、42-45

佐々木康之ら(1998)反芻動物の栄養生理学、221-222

独立行政法人 農業・食品産業技術総合研究機構(2009)日本飼養標準 肉用牛 2008年版、112-113

竹花一茂ら(2003)ウシの脂肪肝の発生機序に関する基礎的研究、酪農学園大学2003研究成果報告書

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