肥育牛の突然死対策

肥育管理

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(3)大脳皮質壊死症

(原因)通常では、第一胃内微生物が産生するビタミンB(チアミン)が足りなくなるため起こります。特に、肥育中期以降、濃厚飼料を与えすぎると前述のルーメンアシドーシスになり、微生物活性が低下してビタミンB1の生産量が減少します(同様なことが高泌乳牛で起きることがあります)。

※大脳皮質:大脳のシワシワの表層部分で、知覚、随意運動等をつかさどっているとされています。

(症状)

  • 急激に飼料摂取量が減る等元気がなくなる、②歩様がふらつく、③筋肉、まぶた、耳、鼻を震わせる、④目玉が震えたり、寄り目になる、⑤歯ぎしりをしたり、うめいたりする、⑥起立不能となる

※急性の疾病では、発症から斃死するまでの経過時間は、かなり短い方とされています。

(対応策)

 獣医師に相談し、ビタミンB剤の注射等で対処してもらいます。体重kg当たり、5mgのビタミンB1の注射が必要になります(体重700kgで3,500mg)。急性の症状が治まったら、時々、アリナミン等でのビタミンB群の補給が必要になります(ちなみに、人間用の錠剤アリナミンAは3錠100mgとなっています)。

(予防)

発生が頻発しそうな農場では、肥育後期(おおよそ20ケ月齢)以降、頻繁にビタミンBを投与しましょう(ビタミンBは脂溶性のビタミンAと異なり、体への蓄積は殆どなく、消費されなかった残りは尿として排泄されるので、頻繁な補充が必要です)。毎日か、1日おきでも少量(体重あたり2㎎)投与しましょう。また、微生物活性を高めるため、しっかりと稲ワラを食べさせましょう(最低1.5kg/日)。

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