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b.配合飼料の増給ピッチの改善
発生割合が多い場合は、増給ピッチが速いケースが多いようです。配合飼料のピークは早くても生後16ヶ月齢頃とするようにします(お奨めは18〜19ヶ月齢)。また、粗飼料多給期間は、去勢で3ヶ月間、雌では4ヶ月間はとるようにします。
c.肥育中期以降の稲ワラ給与量の改善
発生割合が多い場合は、稲ワラを確実に十分(1.5~2.0kg/日/頭)摂取させましょう。
②肥育育中後記期のビタミンA欠乏症の早期発見と対応
脂肪壊死は遺伝形質や飼養管理要因の早期からの脂肪過付着と肥育中後期の過度のビタミンA(長期にわたる血中ビタミンA30IU未満が継続)で発症するとされています。肥育中期以降は、懐中電灯での簡易検査の活用により、極端に血中ビタミンAが低下(去勢:30IU/dℓ以下、雌:15IU/dℓ以下)しないようにしましょう。低下牛を発見した場合は、速やかにビタミンAを適量(低濃度を様子見ながら多回投与)投与しましょう。
(5)グラステタニー
(症状)
糞尿を多量施用した採草地でのグラスサイレージや自家乾牧草を多給(3〜4㎏、肥育前期・飼い直し期を想定)すると発生することがあります。症状は①うなる、②飼料摂取量が低下する、③元気消失する、④軟便・下痢となる、⑤呼吸困難・呼吸数多くなる。⑥急性の疾病では、先の大脳皮質壊死症と並んで発症から斃死するまでの経過時間は、かなり短い方とされています。
※血液成分では、K/Ca+Mg比の増加( 当量比で2.2以上 )
計算例
飼料分析における乾草の乾物中ミネラル濃度が、
カリウム(K)3.50%、カルシウム(Ca)0.80%、マグネシウム(Mg)0.20%の場合
テタニー比の計算は、
K 3.50 % のとき[ 3.50 × 25.6 = 89.60 mEq ]
Ca 0.80 % のとき[ 0.80 × 49.9 = 39.92 mEq ]
Mg 0.20 % のとき[ 0.20 × 82.3 = 16.46 mEq ]
K/(Ca+Mg)当量比= 89.60 / ( 39.92 + 16.46 ) = 1.59
指標の2.2と比較して低いことから、利用可能である。
(対応策)
獣医師に相談して、血液分析等の上、ミネラル補液等の処理をしましょう。念をいれるためには、粗飼料分析して給与可否を検討しましょう。



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