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過去のコンテンツに加筆して、定期的にシリーズとしてアップする2回目です。
脂肪交雑(BMS)
取引規格
1.肉質等級
(1)BMS
サシ(脂肪交雑)は、ロース芯(胸最長筋)の筋肉内脂肪の入り具合の多寡を格付員が基準写真(http://www.jmga.or.jp/standard/beef/)と比較評価※してBMS№として表示します。サシは、筋肉内脂肪で筋繊維と筋繊維の間隙に脂肪が入り込んだものです。☞重要BMS№は12段階に分けられますが、肉質等級はグループ統合して、5段階となっています(肉質5:BMS8~12、肉質4:BMS5~7、肉質3:BMS3~4、肉質2:BMS2、肉質1:BMS1、ただし、BMS8やBMS5は、「肉の締まりおよびきめ(後述)」などの下位評価で、肉質等級が1段階格落ちすることもあります)。評価する部位は、ロース芯⑨が主体ですが、背反棘筋④や頭半棘筋⑤も参考にします(図1)。※BMS12のサシの量は物理的に上限が決められていないようです。最近は、遺伝的改良が進み、BMS12のカバー領域が広く(12超)なっているようです。
図1 牛脂肪交雑基準(BMS)

出典:日格HP
※基準写真を縦7cm横5cmぐらいになるようにカラーコピーして、ラミネート加工し、角をパンチングして単語帳のように金属リングを通せば、普段持ち歩けます。ラミネート機械は、アマゾンなどの通販サイトで安いものは3000円ぐらいで見つかります。
サシの形状は様々ですが、粗いものより(粗ザシ)、細かなもの(コザシ)の方が、評価は高くなります。粗いとは、サシの長さが相対的に長く、幅が相対的に太いことを指します。たとえば、奥から手前にサシが切れ目なく連続しているのは「ナガレザシ」(写真1)、サシの形状がシャツのボタンのように大きいものは「ボタンザシ」などと呼ばれることもあり、典型的な粗ザシの部類になっています。
図 牛枝肉切開面の筋肉

写真 ナガレザシ

サシは体腔に向かって左側(図2の④から⑩方向)から充実していくことが多いようです。右の方のサシが空いていれば、左右の面積を荷重平均して評価します。
次号へ(BMS№以外の肉質等級に及ぼす項目の評価)



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