生体の見方と評価

枝肉見方・品質改善

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                                      冨谷 尚博

1.目的

 (1)飼養管理の情報を勘案して、総合的な肉質をおおざっぱに評価する

 (2)従って、付き合いのない生産者の個体の評価は難しく、せいぜい脂肪付着程度や肉量の推定と なることが多いです。(たまたま当たることもあるが)

 (3)従って、事前にビタミンAコントロール情報や血統情報を入手しておくことが肝要でです。

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2.チェックのポイント

 (1)ハモンドの成長波動理論や山崎の成長解析によると肩・尻から腰へ成長の波が押し寄せることから、肩・腿が充実していないと、肉質が充実していないことが多いです。そのため、肩の幅(筋肉付着状況)を第一にチェックします。このことにより、僧帽筋(カブリ)、ロース芯、のサイズ充実程度・肉質の良否を判定します。

(2)バラの肉付きが充分か、ウデに続くバラの境界部で窪みが大きくないかを観察し、広背筋、胸腹鋸筋の充実程度を推定します。

(3)肩と同様な観点から腿のハリの充実度を観察します。

(4)肉付きとは別の観点から、爪の伸び具合をチェックします。特に、蟹爪は歩行佇立にストレスが掛かり、腿肩の肉色に影響を与えることもあります。生産者の飼養管理のきめ細やかさを推し量るのです。

(5)最後に、懐中電灯で瞳孔収縮反応をチェックする。極端なビタミンA欠乏では、ズルやシコリを疑う。過剰ではBMS不足を疑います。

【チェック例】

①カタの幅・ハリ(巾が充分か、肩上部が尖ってなくなだらかな丸みを帯びているか )

 悪い場合:カブリが薄く、ロース芯が細い。

 注)カタの肉ノリが良好に見えても、厚脂との区別がつけづらいです(特に牝)。   

②バラのハリ(カタとバラの境界部が窪んでいないか、背・アバラの上の肉乗りが充分か)     

 悪い場合:広背筋・胸腹鋸筋が薄い

 注)バラの肉ノリが良くても、厚脂との区別がつけづらい(特に牝)。極端な厚脂は、腰角への皮下脂肪の付着で判断します。

③爪の手入れは充分か

④瞳孔収縮は適切か

⑤泡を吹いていないか、ヨダレを多量に垂らしていないか、興奮していないか(牛の活力の有無)

【チェックの要領】

あまり時間を掛けないようにします。細部にこだわって時間を掛けすぎると、個体間の差が分からなくなることがあります。1~2頭前の牛のイメージが残っているような速度が、適切です。

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