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(3)暑熱の影響
快適温度域を超えた暑熱が肉牛に与える影響は、「体内の熱を維持させるために熱の放散活動が活発になり、エネルギー消費量が増大(維持要求量の10%)する1)」とされています。さらに、ヒトと同様に食欲(乾物摂取量)が低下するとされています。このため、冬季のヒートロスと同様に、枝肉の光沢テリ・肉ジマリの悪化が懸念されます。
3.暑熱の影響を軽減するには
(1)扇風機の設置・稼働
ヒトと同様に風を牛体に当てることによって、牛体は涼しく感じるように(体感温度の低下)なります。風が体感温度に与える影響を推定式2)で表すと次のとおりとなります。
体感温度=寒暖計温度-6√風速 (単位:℃、m/秒)
この推定式に従うと、風速1m/秒では気温より6℃低く、2m/秒では気温より8.5℃低くなります。
前述の日最高気温ベースで考えると、他の暑熱の影響が無いとすれば、風速1~2m/秒を牛体に当てればほぼ快適温度域に納まり、実用的な効果が期待されると考えられます。
下図は扇風機の風向きの影響を調査した試験2)ですが、斜め下方の牛体に向けないと効果が薄く(風速が小さい)、風向きを適切に調整することがポイントであることがわかります。
また、後述する畜舎屋根裏への輻射熱の蓄熱を抑えて、新鮮な外気を入れるためには、外の空気の流れと順風にさせること(夏季は一般的には南風が多い)もポイントとなります。



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